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アウディA5の4(5)ドアクーペ、スポートバックのスパイフォト



9月のフランクフルト・ショーでデビュー予定のA5 Sportbackが、ドイツでテスト中にパパラッチされてしまいました。ほとんど偽装もされていません!

A5のデザインキューを取り込んだスリークなハッチバックデザインは、メルセデスCLSのライバルとして開発の薦められているペッタンコ4ドアクーペ、A7の弟分として登場する予定です。エンジンは、V6のガソリンとディーゼルのほか、RS5バージョンには4.2リッターのV8(450hp)が搭載されるとか。





ソース:Auto EXPRESS

ペッタンコ4ドアとか、使えないユーティリティー・カーとか、へそ曲がりが大流行の欧州ですが、エコに貢献しないエコカーは流行らないことを祈ります。
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空気を使うハイブリッド、スプリット・サイクル・エンジン



アメリカの技術開発会社Scuderi社が、“スプリット・サイクル”を採用した超高効率エンジンのプロトタイプを発表しました。大幅にエミッションが低く、史上最も効率の良い内燃機関のデザインだという、イメージだけではない、本当にエコロジカルなハイブリッド・エンジンの登場です。

このプロトタイプは1リッターのガソリンエンジンで有害な排ガスは既存の内燃機関より80%も削減されているそうです。Scuderi社社長のSal Scuderi氏は、
「もう7年もこのエンジンの開発を続けているが、私たちもこの技術が持つ可能性に、ほんの最近気づいたところなんです。ライセンス提供やOEMの契約がスムーズに行けば、多くの人が優れた燃費や環境にやさしい運転を享受することになるはずです」
と語っています。

新型エンジンを生産するためにはとてつもなく大きな投資が必要で、大企業のパートナーのいない現状では実現に向けて多くの課題がありますが、この技術がオットーサイクルに継ぎ、内燃機関を大幅に進化させる可能性があるとScuderiは考えているようです。通常の内燃機関の効率は33%ほどで、これは燃料の燃焼エネルギーの1/3を動力として利用できているということですが、スプリット・サイクル・エンジンならこの効率を40%~48%程度にまで向上させることができるようです。これは既存のエンジンより25~50%効率が良いということになります。

通常の4サイクルエンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気という4つのサイクルをひとつのシリンダーで受け持ちますが、スプリット・サイクル・エンジンはこの過程を分け、吸気・圧縮をひとつのシリンダーで、燃焼・排気をひとつのシリンダーで、計2つのシリンダーで行います。2つの目的の違うシリンダーをそれぞれ、空気を圧縮に特化したシリンダー、燃焼時の膨張率に最適化したシリンダーとして別形状に設計することができるので吸気の充填を最適化でき、高効率になるというわけです。また圧縮した空気を貯めるタンクをつければ、制動エネルギーを空気として貯められるエア・ハイブリッド・エンジンにもなり、この場合は、空気の温度が大幅に低くなるほかに、吸気を細かくコントロールしてさらに効率を上げられるというおまけもつきます。しかも、既存のエンジンと同じようなパーツで生産することができるため、複雑なスイッチングシステムの採用や、深刻な公害を引き起こしているニッケルなどの素材を使ったバッテリーは必要ありません。



ソース:MOTORAUTHORITY

昔から水陸両用車や空飛ぶ車などが開発されてきましたが、いつも性能的には「ワースト・オブ・ボス・ワールド(両方の世界の最悪)」と呼ばれてもしかたないものでした。これは適応しなければいけない二つの環境用の機能を一つにまとめているため、どちらの環境にいても、そこでは使わない機能を背負い込んでしまってるためです。

実は電気式のハイブリッド・カーも似たような問題をかかえていて、半分づつとはいえ、エンジンとモーター、燃料タンクとバッテリーの両方を積むため、大変重くなっていますし、生産のために追加される環境負荷も相当なものです。組立工場に集まってくるパーツの総移動距離のほうが、車中での一生分の移動距離を上回るのは間違いありません。一見ハイブリッドの燃費が良いように見えるのは、実は走行環境によるものだということを忘れちゃいかんのです。

その点このエンジンなら、走行条件に機敏に応じなければならないため、スイートスポットより柔軟性を主眼にして設計されたエンジンと違って、内燃機関の効率を大幅に上げられる(つまりパワーアップもできる)うえ、制動時に熱として捨てられれていた動的エネルギーを、複雑なシステムを使わずに活用することも可能なので、電気式ハイブリッドより安価に燃費の良い車を作ることが可能なんじゃないでしょうか。

イメージと価格競争だけで、自分さえ良ければよいとばかりに派手な喧嘩をふっかけるイメージエコ企業は素性がばれるまで放っておいて、エンジンおたくで真面目なマツダがこのエンジンを採用してくれるのをひそかに期待してます。
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保守回帰路線に回帰するBMWの6シリーズのスパイフォト



奇才、クリス・バングル氏がデザインを統括したとは到底思えなかったCSコンセプトの保守回帰路線は、新型の7シリーズやZ4に結実しましたが、結局バングル氏の退職が明らかとなった今、新型の6シリーズもやはりこの路線をキープするのは間違いないようです。ドイツの自動車会社は金太郎飴なデザイン手法を好む傾向がありますね。

サイケデリックなフィルムでカモフラージュされたボディーを仔細に眺めると、全体のプロポーションは変わらずで、“バングル尻”っぽいトランクリッドなどに、現行6シリーズの特徴も若干垣間見ることができますが、全体的に端正なフォルムで、退廃的なエッジはたっていません。テスト車はカブリオレですが、幌のルーフはおそらく偽装で、3シリーズやZ4と同じフォールディング・メタル・ルーフが採用されるのは間違いないようです。カブリオレのテスト車しかスクープされていないという事実をかんがみれば、メタル・ルーフのカブリオレだけで、クーペは廃止かもしれません。

メカニズムは次期5シリーズと多くを共有するはずで、
「自然吸気エンジンの気持ちよさを云々かんぬん」
と喧伝していたセールスマンの努力を灰燼に帰す4.4LのツインターボV8に、8速のZFトランスミッションが組み合わされ、Mシリーズは現行のV10を廃止して、燃費の良いツインターボV8をチューンしたものになりそうです。

エレガントと思われるスタイルに加え、ハードウェアの出来に不安はありそうもありませんので、新型の6シリーズも、憎しみと嫉妬の間に居座ることになりそうです。





ソース:Motor Trend
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トヨタがプリウスのアメリカでの価格を発表。裸の王様バージョンは$21,000、全部つけると$32,500



B層にがっつり狙いを定め、たとえ他社のエコ車でも増えさえすれば環境に良いはずなのに、不条理にも怒涛のライバル殲滅作戦を展開中のエコキング、3代目プリウスのアメリカでの販売価格が発表されました、が、日本とちがってそうやすやすとメディアはだまされてはくれないようです。
「んなこと言って、いろいろつけると実は高いんだろ? 燃費が89マイル/ガロンとか言ってるし」
ってなもんです。

トリムレベルはなんと5つ。見た目の価格をライバルに近づけるためにいかに苦労したかがしのばれます。$21,000の最廉価版は、おそらくほんとに何もついていないのでしょう、まだ装備の詳細については何も発表されていません。
最上級のVは、オプション無しで$27,270からで、ダイナミック・レーダー・クルーズ・コントロール、衝突防止システム、レーン・キープ・アシスト、インテリジェント・パーキング・アシストを含むAdvanced Technology Package(ATP)をつけると$32,520に達します。
でもATPを選ぶとソーラーパネルのオプションは選べません。

ソース:autobloggreen

たしかに宣伝効果は抜群でしょうが、そもそもサイズも想定される顧客の嗜好、ライフスタイルもまったく違うはずのホンダ・インサイトに対し、何故にここまで闘志をむき出しにして追い落としを図っているのかまったく疑問です。2代目プリウスのベースモデルが$22,000ですから、円高が進んだ今、-$1,000はかなりダメージなはずで、ここまでギリギリな価格設定をできるということは、あるいは国策としてこれ以上の円高も無いのでは? とうがった見方もしたくなります。

BMW M3 vs Prius

カナダの鉱山で掘ったニッケルを、タンカーでヨーロッパに運び精錬したあと中国に運んでパーツにし、日本でアッセンブルしたバッテリーを積むため、長期的に考えるとランドローバー・ディスカバリーより環境に悪いという調査結果が出てしまったプリウス。エコには貢献しないけど、少なくとも燃費はいいというのは果たして本当か、BMWのM3と燃費レースしている動画です。

ちなみにプリウスについてのこの記事以降の記事が、ふつうBloggerにアップするとすぐに反映されるGoogleの検索結果に、まったく反映されないという不思議現象が起こっているようです;-)