2010ポルシェ・パナメーラ初の同乗記



ポルシェ初の4ドアというか5ドアハッチバック、パナメーラの初同乗記がLEFT LANEに掲載されました。Michael Taylor氏の記事です。

ポルシェは「孫子の兵法」を読んだことがないのか、それとも信じていないのか…。
と始まる記事は、高級リムジンのように高級かつ快適で、並のスポーツカーに後塵を浴びせる性能を持ち、優れた燃費性能を発揮するこの完璧マシンが、シュトゥッツガルトやミュンヘンはもちろん、インゴルシュタッド、英国やイタリアはもちろん日本のすべての、あらゆるカテゴリのライバル達に宣戦布告をした、と伝えています。

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開発グループの責任者、Dr Heinz-Jakob Neuβerによると、この全長5メートルを越すグランドツアラー、すべての特性において非常に優れているユニークな存在になると強調しているそうです。感情的にはライバルは実はマセラティのクアトロポルテだったそうですが。

パワフルな4ドアとしてはBMWのM5やAMG、アウディのRSなどがライバルですが、燃費は、もっとプアなエンジンを積むメルセデスのEクラスやSクラスが、快適性では、BMWの7シリーズやメルセデスのSクラスがライバルだそうで、あげくスポーツ・ドライビングにおいては、ひたすら動力性能を追求してデザインされたスポーツカーに迫る性能だそうです。つまりある価格より上の車はほとんどライバルということになります。

車高を下げるために排気管をセンタートンネルに通したり、コンピュータ制御で容量を調節するエアサスを採用したり、高効率な4WDシステムにするために、エンジンに前輪駆動用のシャフトを通したりと、技術的なトピックはつきないのですが、実際に試乗して驚いたのは実は出来の良いインテリアだったとか。

厚みの必要なアルミではなく、スチール製のモノコックを採用したのは、フロアを低くおさえ、インテリアを広くとるためで、実際ドライバーシートは911より3センチ高いだけらしく、しかも十分なサイドサポートを保ちつつ細くつくられたフロントシートのおかげで、リアからの眺めも非常に良いそうです。


リトラクタブルなリアスポイラーは角度の調整がきめ細やかになり、ターボは上がった後、左右にガバッと広がるタイプが装着されています。


こうしてみると、あまりフロントミッドシップでもなさそうです。
組み合わされる変速機は、911でデビューした7速PDKを改良したもの。リアエンジンの911では変速機は短くて幅広で、フロントエンジンのパナメーラはもっと細くて長い変速機が必要だったので、911用で3本使われているシャフトを2本にしたもので、22ポンドほど軽いものが搭載されています。


ソース:LEFT LANE

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